1,秋なのね
2,やっぱり夕焼け
3,寒いね
4,白い海
5,花火
6,おやすみ工房
7,もうすぐ電車が鉄橋を渡る
8,春ですね
秋が来るのかな?
なにか来ないような気がする。
二年前の秋、そのように思っていた。
このおやすみ工房が始まった頃、生まれた初めて絶望という空気に包まれた。
その時おやすみ工房のスタッフの奥寺さんに助けていただいた。
とりあえず店を手伝って。
何も考えずに。
そして言われるとおり、明るい雰囲気の中で仕事をさせていただいた。
2020年夏、コロナに感染し、副作用が治まらず、重度のうつ病と診断されて家に閉じこもっていた。
本当に体がだるくて動けなかった。
味も分からない。
匂いも分からない。
急に襲ってくる頭痛。
そしてうつ病と診断されて余計に不安定になっていた。
本当に毎日が辛くて仕方がなかった。
そしてその年の10月、奥寺さんが、
「この曲聴いてみろ!」
と言って聴かされたのがおやすみ工房の、
「秋なのね」
少し季節が進んだみたい
の心に教えてあげなくちゃ
もう秋なのね もう秋なのね
月がきれいだわ
おやすみなさい
これを奥寺さんと一緒に聴いて、
そして奥寺さんが、
「な、教えてやれよ!秋だって教えてやんなよ!おまえがおまえに教えてやんないからおかしくなっちゃうんだよ!な、秋が来たって教えてやれよな!」
こう言われた。
この言葉の意味はすぐに分からなかったけど、ずっと心に残っていた。
そして日々その言葉の意味が分かってきた。
そう。
今は秋。
精神的にも肉体的にも疲れ切っていた私は全く周りのことも見えていなかった。
この奥寺さんの言葉のおかげで少しずつ周りのことが見れるようになり、いつの日か外れていたレールの上に戻っていた。
閉じこもっていた部屋の外は秋できれいな月が空にあることさえ忘れていた。
そして久しぶりに見た月。
今でも忘れない。
そしておやすみ工房が私を起こしてくれるワードを歌で投げかけてくれた。
栗広い
夕焼け
雲海
そして季節を届けてくれた。
そして今でも聴いています。
今、私におやすみ工房を教えてくれた奥寺さんは療養中で入院されています。
このプレイリストの場を借りてお礼申し上げます。
早く戻ってきてください!
みんな待ってます!
そしておやすみ工房にも「ありがとう!」
朝里
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